質の高い製品をつくるには、溶接ロボットで適切な位置に溶接を行わなければなりません。そこで重要とされるのが溶接ロボットの精度管理です。
溶接ロボットの精度は±0.1~0.15mmとされていますが、ワーク固定ジグや制御装置にて管理を行って精度を保つことが大切となります。
また溶接ロボットの精度は、センサによりロボットの動作を検知するセンシングにより管理することも可能です。
溶接ロボットの精度とは一点に決めた溶接位置に、どのくらい正確に溶接ができるかを測るものです。
溶接ロボットは自動的に決められた一点に対して繰り返し溶接を行うようにプログラミングされており、通常、±0.1~0.15mmの精度で溶接を行います。
溶接ロボットの精度は、ワーク固定ジグいかんにより変わるため、適したものを選ぶことが大切です。
ワーク固定ジグはワーク加工と位置決めの基準面が同じになる構造とし、スパッタが付着して動作不良にならないよう、定期的な清掃が欠かせません。
またクランプの位置を溶接部の近くにし、大きさ・位置・操作方向に気をつけながら、作業性に配慮することもポイントのひとつです。
溶接ロボットの精度を管理するには、制御装置にてティーチングを行うことが必要不可欠となります。
制御装置とは溶接ロボットの構成品のひとつで、ロボットを自動で動かすためのコンピューターのことです。
溶接ロボットの動きは制御装置のプログラムどおりとなるため、溶接精度を高めるにはティーチングを行います。
質の高い製品をつくりだすには、溶接ロボットの精度を適切に管理することが求められます。
ワーク固定ジグや制御装置での管理も重要ですが、溶接ロボットの一連の動作を、センサなどで検知するセンシング機能により管理することも可能です。
センシングに関しては本サイトで詳しく解説していますので、溶接ロボットの精度管理のための参考にしてください。