大手電機メーカー「パナソニック」が提供する溶接ロボットについてまとめました。
パナソニックの特徴や取り扱いSIerなどを紹介しているので、溶接環境の効率化を図る企業担当者はぜひ参考にしてください。
パナソニックが提案するロボットシステムは、アーク溶接ロボットとレーザ溶接ロボットです。
TS/TM/TLシリーズを代表とするパナソニックのアーク溶接ロボットは、溶接を効率的に行うための豊富な機能を持ち、オプション追加も可能なため、工場環境に合わせて使いやすさを追求することができます。
またレーザ溶接ロボットは、ダイレクトダイオードレーザ発振器を採用し、高精度施工が可能に。高出力ながらもひずみが少なく、ランニングコストも低減できます。
レーザ溶接専用のソフトウェアを活用しているため、簡単に操作できるのも特徴のひとつ。
このようにパナソニックは、使いやすさやロボットの使用環境など、ニーズに合わせて溶接ロボットを導入できる魅力的なメーカーです。
パナソニックは大阪・名古屋・埼玉の3つの拠点に、プロセスエンジニアリングセンターを設け、産業用ロボットをはじめとする多様な製品を展示しています。
また、海外の主要都市にも実験場兼ショウルームを展開し、グローバルに活躍しているメーカーです。
プロセスエンジニアリングセンターは、実際の工場を想定してデザインされているため、自社で使用する場合の条件や環境を想像しやすいでしょう。
専門知識を有するオペレーターによるヒアリングを行い、ユーザーの悩みや要望に合わせて提案しているので、不安を軽減した状態で導入することが可能です。
産業用ロボットに関する研修やJIS溶接技能者評価試験受験を目指した研修、Laser溶接ロボット/MAG(CO₂)溶接/TIG溶接のそれぞれに特化した研修など、幅広い教育・研修内容を用意。
専任の教師が講習を行い、新人のスキルアップやパナソニックが提供するロボットのスムーズな導入が期待できます。
当講習は、プロセスエンジニアリングセンター内にて開催されており、公式サイトやセンターのパンフレットを確認しましょう。
公式サイトに記載がありませんでした。
溶接ロボットSIer
(システムインテグレータ)
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溶接作業の量が多く、さらに設備の老朽化が進んでいて溶接ロボットによる作業効率の改善を検討する良いタイミングでした。そこで溶接工程を全体的に見直して、2台の溶接ロボットシステムを活用したツインロボット化による業務フローをプランニングしたところ、サイクルタイムが35%低減して、生産能力は24%も向上したそうです。
現在は作業スタッフによる手作業とセットになっていますが、ソフトウェアで制御できる自由度が拡大しており、将来的な可能性が拡大したことも重要です。
遠藤工業株式会社では、日常的に形状が複雑で高重量な部品の溶接を行うことが多く、作業中に何度も人力で溶接姿勢や溶接箇所を変更しなければならないタイミングがありました。そこでパナソニック製の溶接ロボットシステムを導入したところ、作業スタッフによる対象物の位置決めや溶接の後処理工程が不要となり、作業時間を大幅に短縮できたそうです。
また、溶接作業そのものが正確になって成果物の品質が従来機より向上し、クライアントからの信頼度や評価もアップしています。
富士宮市にある自動車部品メーカーでは、以前から溶接ロボットシステムを導入していましたが、使用頻度が高く、想定していたよりも早い段階で設備のアップデートを検討していました。そこで、デジタル電源を用いたアーク溶接の安定やスパッタ低減、新しいポジショナーなどを追加導入した結果、従来よりもさらに作業品質と作業時間に関してレベルアップを達成したそうです。
また、作業員の工数が減って業務負担が軽減されたことも、企業として大きなメリットといえるでしょう。